
部屋の中になくてはならないインテリアのうちの1つ「カーテン」。お部屋の雰囲気に合わせて新しいカーテンを取り付けると、一気に雰囲気が変わって、気分も上がりますよね!リビングには、太陽の光を取り込めるカーテンを選んだり、寝室は遮光カーテンで外から見られないようにしたりなど、お部屋のスタイルや用途によって、種類はさまざまです。さらに多くの人は、既製品で売られているものをサイズに合わせて購入することが多いかと思います。しかし長さを計っていても、ピッタリのものに既製品で巡り合えることは、そうそう多くないのでは?
そのため最近では、基本的なサイズや色、タイプなどを選ぶだけのイージーオーダーでカーテンを購入する人が増えてきています。フルオーダーよりもお手頃で、部屋にピッタリのカーテンが選べるのですが、いざカーテンを購入しようと思っても、その種類や機能で聞き慣れない単語も多いかと思います。
そこで今回は、意外と分かっていない人が多い、オーダーカーテンに関する代表的な用語をご紹介していきます。
オーダーカーテンとは
既製品ではなく、サイズから素材、フックの付けかたやヒダの数など、取り付ける窓のサイズや部屋のイメージにあったものをイチから注文できるカーテン。
フルオーダーカーテン
みなさんがイメージしている「オーダーカーテン」が、フルオーダーになるかと思います。さまざまな縫製スタイルや生地などから選ぶことができ、細かい要望に応じて対応できるオーダーカーテン。これによりデザイン性や選べる生地の種類は、既製品に比べて大きく広がりますが、その分費用が高くなってしまうのが特徴です。
イージーオーダーカーテン
ある程度決められた選択肢の中から、イメージに近いものを選んで作ってもらうオーダーカーテン。フルオーダーのように、注文が入ってから生地をカットするのではなく、あらかじめ上部と両サイドが仕上げてあり、注文が入ってから高さに合わせて裾上げで調整する方法や、既製品と同じ生地・縫製で、幅や丈の長さを自由に指定して作ることが多いです。全てを選ぶことがないため、フルオーダーに比べ安価で注文出来るメリットがあります。
1.カーテンの種類編
一言でカーテンと言っても、その種類は多岐にわたります。まずはオーダーカーテンを選ぶ際に重要な、カーテンの種類に関する用語を解説します。
ドレープカーテン
一般的に広く使われる、重量感ある厚手のカーテン地のことを指しており、レースカーテン以外の普通のカーテンのことを言うのがほとんどです。ドレープ(drape)には、布が重さで自然に垂れ下がってできた「ヒダ」という意味があるため、厚地の生地でヒダを作ったカーテンのことを「ドレープカーテン」と呼ぶようになりました。
生地素材や織り方、性能も数多くの種類があり、住まいにあったものを選ぶことが可能です。
レースカーテン
薄手で、透ける素材で作られたカーテンの総称になります。遮光カーテンのように機能性を重視するドレープカーテンと違い、レースカーテンは透け感を楽しむデザイン性が高いのが特徴です。さらに人気のポイントとして、目隠し効果と日除け効果があります。暗くなるので日中はドレープカーテンを開けておきたいけど、日差しや外からの目が気になる時にはレースカーテンが活躍します。こうしたレースカーテンの中にも、用途に合わせていくつも種類が分かれています。
ミラーレースカーテン
昼間、ドレープカーテンを開けてレースカーテンだけにする方も多いですが、その場合にどうしても気になってしまう、外からの視線に対応したレースカーテンで、一般的に多く利用されています。太陽光を鏡のように反射させることで、外から室内を見えないようにするため、ミラーレースカーテンと呼ばれます。夜はミラー効果がなくなるので、逆に室内の明かりによって部屋の中が外から丸見えということもありますので、注意しましょう。
紫外線カットレースカーテン
日差しを室内に取り込みたいけれど、強い紫外線が気になって、厚いドレープカーテンを閉めたままにする人も多いです。それだとお部屋も気持ちも暗くなってしまいますよね。こんな時は、紫外線カット機能のついたレースカーテンに変えてみましょう。室内にいても紫外線はどうしても入ってきます。しかし紫外線カット機能が付いていれば、大幅にカットすることができますし、光はさえぎらないので明るさを損なうことはありません。
遮光カーテン
主にドレープカーテンで使われることが多い「遮光カーテン」は、カーテンの中でも最も需要のある機能の1つと言えます。光が入ってくるのをカットする「遮光カーテン」は、寝室などで多く利用され、外からは中の様子がわからないため、プライバシーを守る点でも人気があります。遮光カーテンといっても、そのレベルは3種類に分かれており、レベルによって遮光性の高さが変わります。3級遮光レベル以下になると、遮光機能なしのカーテンとなります。
1級遮光
遮光率:100%~99.99%
照度:0ルクス~10ルクス以下
2級遮光
遮光率:99.98%~99.80%
照度:10ルクス~200ルクス以下
3級遮光
遮光率:99.79%~99.40%
照度:200ルクス~600ルクス以下
他にも、上部に穴が付いていてカーテンレールではなく、ポールを穴に通して小窓などに取り付ける「カフェカーテン」や、紐を引くことでカーテン生地を上下させることのできる「シェード」など、用途に合わせたさまざまな種類のカーテンがあります。
2.カーテンに必要なパーツ編
カーテンを取り付けるためには、色々なパーツが必要です。部屋のデザインや用途に合わせて、そこに適したパーツで取り付けるカーテンを選んでいきましょう。
フック
カーテンを取り付けるために使われるフックは、カーテンの取り付け位置により2種類に分かれます。最近はこれらのフックの形状が「アジャスターフック」になっており、 カチカチと上下に動かして、カーテンの丈を微調整することができます。
Aフック
レールが見えるようにカーテンをかけるための、フックの形状です。一般的に取り付けられている、どのカーテンレールにも対応しており、わからなければAフックの形を選んでおけば間違いなしです。
Bフック
レールを隠すようにしてカーテンをかけるフックの形状です。Aフックと違い、取り付けられるカーテンレールが限られており、カーテンレールに天井が付いているタイプの場合は、引っかかってしまうのでBフックは取り付けられません。レールを隠したいと思っても、まずはBフックが設置できるレールなのか確認してから選びましょう。
カーテンレール / ランナー
カーテンを取り付けるためのバーである「カーテンレール」は、その中でも機能性重視のもの、装飾性の高いもの、特殊な用途につかうものなどに分かれます。リフォームや新築で家を建てる時などは、自身で選ぶことがあるかと思いますが、マンションなどでは既に決まった形のレールが取り付けられています。
そしてカーテンレールの部品の1つで、フックを引っかけた状態でスライドさせるパーツを「ランナー」と言います。「ランナー」の中には、カーテン開閉時にレールの中で移動するモノのほか、両開きカーテンを中央でぴったり閉めることのできる、マグネットのついた【マグネットランナー】、カーテンが左右に寄らないように、レールの両端に固定されている【固定ランナー】などがあります。
タッセル
カーテンを留めておくための紐や房飾りのことを指します。カーテンと同じ生地で作られているものや、編み込んだ紐で結ぶタイプなど、好みのデザインを選ぶことができます。
3.カーテンの素材・機能編
カーテンを選ぶうえで、その素材や機能は重要なポイント。ここではよく目にする機能をピックアップしています。
形態安定加工 / 形状記憶加工
カーテンの加工方法で多くみられるものとして、この2種類があります。実はメーカーなどによっても、名称が違う場合があるので、必ずこの名前とは言えません。
形態安定加工
カーテンを縫製した後に、熱の力でヒダを整えます。半永久的な効果はなく、素材もポリエステルやアクリルなどの合成繊維にのみ効果があります。ほどよく柔らかいドレープを作り出す「形態安定加工」は、一度に何枚も加工することは出来ません。また洗濯をして維持できるのは、4~5回ぐらいまでです。
形状記憶加工
カーテンを縫製する前に、真空釜を使って一気にヒダを作り上げる加工方法です。一度に沢山の加工ができるため、大量に生産が必要な既製品カーテンの加工に使われることが多いです。その強度は半永久的で、洗濯しても型崩れすることがありません。
4.カーテン購入時に目にする用語編
最後に、生地や素材以外の部分での、基本用語をご紹介します。
ヒダ
フラットカーテンを除く、一般的なカーテンに付いている折り目(プリーツ)のことです。布を立体的に見せるため、カーテンの上部に2つ~3つの山を作ります。
1.5倍ヒダ
カーテンの仕上がり寸法に対して、記事を1.5倍使用して2つ山を作って仕上げる方法です。例えば2m幅のカーテンであれば3m分の生地を使って作ります。この形は既製品のカーテンで最も多く、シンプルで一番見かけるタイプの形です。
2倍ヒダ
カーテンの仕上がり寸法に対して、記事を2倍使用して3つ山を作って仕上げる方法です。例えば2m幅のカーテンであれば4m分の生地を使って作ります。1.5倍ヒダが既製品で多いのに反し、2倍ヒダはオーダーカーテンで使われることが多いです。ウェーブが多いので、高級感溢れる見た目を感じられます。
両開き・片開き
1つの窓に対して、カーテンは2種類の開き方が選べます。1つはオーダーするサイズのカーテンを、中央で2枚に分けた「両開き」、わけずに1枚のままのものが「片開き」です。オーダーでは、部屋の環境や用途に合わせて、お好みで開き方を選んでみましょう。
巾継ぎ(はばつぎ)
大きな窓など、原反の生地よりも横幅の大きなカーテンになってしまう場合、生地を横に継いで1枚のカーテンに仕立てることがあります。それを「巾継ぎ(はばつぎ)」と言います。お客さまの部屋に合った、世界で1枚だけのカーテンが出来あがります。
柄合わせ
柄モノのカーテン生地で巾継ぎを行う際、多くが柄をキチンと合わせて巾継ぎをします。もちろん、生地の特性によっては難しい場合もありますが、柄合わせで巾継ぎをすることで、より見映えの良いカーテンになります。
まとめ
今回は、オーダーカーテンを注文する際に目にする、さまざまな専門用語をご紹介しました。代表的なものをピックアップしているので、まだまだ聞き慣れない単語を耳にすることも多いでしょう。
まずは基本的な単語だけでも知っておくことで、オーダーしたら思っていたのと違ったり、全く寸法の合わないものが届いたりすることもなくなります。あなたにピッタリのカーテンにするために、ぜひ参考にしてくださいね。
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